では、明日、舞台で遇いましょう

 

There are more things in heaven and earth,Horatio Than are dreamt of in your philosophy.

「ホレイショー、天と地の間にはお前の哲学などには思いもよらぬ出来事があるのだ」

『ハムレット』第1幕第5場より

 

思いもよらぬは舞台なりけり。

終ったところで後にも先にも何も残らない。断片的な記憶と、舞台に出たんじゃないかな?というかすかな感触だけが脳裏をさまよっている。

今日の、何年かぶりの「場当たり」を観ていて、皆はどうして発表会に出るのだろう?と今更ながらに思いを巡らせた。意外に若い子の方がそこまで考えていない。シンプルだ。逆に、年寄りの方が意義だの意味だのを必死で見出そうとするのだろう。

まして、哲学など思いもよらぬ出来事がある。

久々に舞台に立ってつい浮足だってしまったのか、場当たりが終わったら階段から降りずについ舞台からピョンと飛び降りてしまった。明日はここで本番をやる身としては、随分とはしたないことをしたものだ。

 

そうそう。締めのフィナーレにそなえて皆が舞台裾に集まって待機するのだが、その時に最後の演目であるJAZZ5を観る。(オンステージなので当然だが)誰も言葉を交わさない。この時の光景と皆の顔は、美しくもあり、切なくもあり・・・。

砂時計の、砂が落ち尽すあの刹那にも似た空気は言い尽くせない。落ちていく砂粒を惜しむようにそのひとつひとつが見えそうなほど心が研ぎ澄まされている。
けれども、「もう終わる」という過ぎ行く時間を押し留めることが出来ないその無力さも感じている。

では、明日。
足を運んでくださる見知らぬ多くの人々へ、舞台で遇いましょう。

 

 

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