拳銃の所作

 

さて、今回の発表会(TAPクラス)で拳銃をアクセサリーとして使うにあたり、独学ではありますが基本を勉強しました。それだけではなく導入に当たって様々な試行をしました。

拳銃の所作といっても誰も興味を持たないでしょう。そりゃダンスと関係ありませんからね。

大きく分けてこんな感じです。

・拳銃操作の基本(実射に基づく現実の動き)
・拳銃操作の応用(ダンス的・パフォーマンス的な動き、見せ方)
・拳銃操作の応用2(”ガンプレイ”の練習とどこまで組み込めるか)
・拳銃の選択(演じるキャラクターに準拠・市販のモノを探す)
・拳銃の装着(ホルスターの選択と実際に動いてみての試行錯誤)

「武器の扱い方」については太極拳などで多少経験があるのでそれが役に立ちました。剣でも棒でもハンガーでも(笑)、基本を書いてしまうと「得物に逆らわない。得物の行きたいところに行く。動きを助けてあげる」ことです。

いつの時代でも、銃やメカに興味が在るのは男だけで、女性は「しー・・・ん・・」ですねぇ

 

さて、銃の所作は「取り出す、構える、撃つ」の3拍子ですが、無論それだけではありません。

それならば拳銃の基本とは何か?

「自分を撃たない事」

何を当たり前のことを言ってるんだ?とツッコミがあるのは分かります。ただ、これがもう基本中の基本。

「撃つわけない」と思いますが、ところが撃ってしまうんです、自分を。

出した時に銃口が身体に向いていて、引き金に指がひっかかって暴発。
構えた時に前に左手があった。気付かずに撃ってしまった。
下向けた時に引き金がひっかかり足を撃った。

・・・などなど様々なケースがありますが、ほとんどは意図しない事故によるものです。そして銃の特性によるものです。引き金を引けば、弾が出る。その先に自分の身体があった、と。撃ってからでは遅いのです。

「自分を撃たないこと」という基本。もちろんオモチャの拳銃です。まかり間違ってもケガする事すらない。そのあたりの「リアル」をダンスに持ち込むことには意味があるのか無いのか・・・。自問自答はしましたが、結論はご覧のとおりです(笑)。

 

拳銃の基本的な姿勢 (参考画像 お借りしました)
人体の水平・垂直方向が大事です。

 

ということで、拳銃のすべての動作が「自分を撃たない事」に基づいて行われるわけです。私が鳩尾に手を添えて、ネチ~と拳銃をホルスターから取り出す動作はその一環です。ホルスターから抜いて構えて撃つ、基本動作です。知らない人から見れば奇妙に見えるんじゃないだろうか?(汗)と。

バッと抜いてとにかく撃つことも大事だとは思いますが、また同時に「拳銃を撃つまでの積み重ね」が肝要なのです。

銃そのものを扱えるか、弾は入っているか。状況はどうなのか、緊急事態ならすぐに出した方がいいのか、交渉ならばそもそも出すことを選択肢に入れるのか。どうやって取り出すか、いつ取り出すか、どう構えるか、拳銃を奪われない距離を取っているか・・・・・・。撃つことはそれまでの積み重ねの帰結です。
ダンスと直接的には関係ありません。それでも概念として頭の片隅に置いております。役に立つのか立たないのか(笑)。

左手の銃口が下がってますよっ

 

発表会に出場決定した早い段階でTAPクラスでは拳銃を装着してレッスンに出ていました。新しい重心を身体に覚えさせるためです。そしてTAPの合間に拳銃の取り出しと構え、収納の練習。 ちょっと特殊なアクセサリーとかアイテムの類は重心が違ってくるのでしっかり体に覚えさせておかないのですが、ただのカッコ付けに思われたんじゃないでしょうか(苦笑)。

 

また、拳銃は筋肉では支えません。骨格で支えます。筋肉で支えると疲労することと、どうしても細かい震えが出るので照準がブレるからです。

とうぜん体幹も大事です。拳銃は火薬の爆発力で弾丸を飛ばす構造上、ものすごい衝撃が発生します。それを受け止めて逃がさないといけない。力で抑え込むことは不可能です。もっとも日本では実射できるところが無いのであくまでも想定として組み込んでおります。

持ち方(手の内)もかなり大事な要素で、私は引き金を引く事ばかりに気が行っていたので手首が内に曲がってしまうのです。実際は人差し指と親指の付け根の柔らかい部分でしっかりと銃を受け止める形にするのが大事で、人差し指は優位にならないのです。強いて言うならば親指が優位になります。感覚的には人差し指と親指の先を合わせる感じに近いでしょうか。

そうすると引き金に指が届かない?だったら別の銃にすることだ。・・・なので、自分に合った銃を探すというのが実はけっこう大事だったりするんです。

 

ひとつ加えておきたかったのが狙いをつけて的に当てる感覚です。しかし日本では難しい。サバイバルゲームかそれともシューティングBARか・・・それでもBB弾が限界です。火薬の爆発は体感できません。狙って撃つ威力だけなら弓もなかなかのものですが、そう簡単に体験もできませんし素人ではまず当たりません。

そこで即戦性を優先し、一日講習に行ったのが「手裏剣術」。
手裏剣と言っても棒手裏剣です。細長いナイフみたいなものだったり、釘みたいなものだったりする鉄の塊です。それを打つのです。

このお話はまたの講釈で。

 

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