日本には「ついたちまいり」という風習があります。「おついたち」「朔日参り」などともいいます。

月の始まりは、月の満ち欠けによる「月立ち」が転じて「ついたち」と呼びます。本来的には月の満ち欠けが重要である旧暦(太陰暦)ですが、現在では新暦が中心になってますね。

正月の元旦をはじめとして毎月初めの1日に神社に参拝することを「おついたちまいり」と呼び、神恩感謝の真心を捧げ、無事に過ごせた一ヶ月への感謝と、新しい月の無病息災・家内安全・生業繁栄・商売繁盛などを祈念し、益々の御加護を頂けるようにお参りする古式ゆかしい習わしです。

片山さんがそのことを話していたのを聞いて、なんとなく始めたのはいつだったか。

今ではお供えする日本酒はどれがいいのかと、毎月あれこれチョイスしております。

 

5月の1日もおついたちのお参りと、初めての「月次祭」に参加しました。

月次祭というのは毎月行われる祭礼のことです。それぞれの神社で期日が違いますが、だいたい毎月 一日と十五日に行われているところが多いようです。国の平安と、氏子崇敬者の安泰を 祈ります。多くの神社では参列は自由です。
当日の順番としては「月次祭」に参列してから、おついたちの「神恩感謝」の祈祷を執り行う流れですね。
月次祭は初穂料や賽銭などが要らないようですが、いちおうビールを「奉納」ということでお供えをお願いしておきました。

 

さて、通常の略式参拝(賽銭箱にお金を入れて・・・のアレ)ではやりませんが、祈祷・祈願などでは玉串をお供えする必要があります。あれはやっぱり緊張しますねぇ。
神職さんが目の前に玉串を持ってくると・・・ゴクリ、と。
とはいえ、一般人が神前にて執り行える、もっとも儀礼らしい儀礼でもありますので、ある意味、昇殿参拝の醍醐味でもあります。

今まで何度かやりましたが、今度は動画にてお勉強をしていきました。
私の崇敬している氏神さんでは座礼なのですが、意外に座礼の動画は少ないのです。
ひとつ、もっともらしいのがあったのでそれを覚えていきました。

100%の再現とまでは行きませんでしたが、神職さんの目に留まったようで、幸運にも軽くレクチャーを受けられることに。

「なかなか参考になる座礼の動画がなくて」というと、ちょっとしたテキストみたいなものを頂けることになりました。
「持ってきますから待っててください」と席を外した神職さん。
その間、拝殿から境内を眺めておりました。

5月の1日ということでけっこう参拝に来られる方が多いです。
神前に手を合わせる姿はそれなりに真剣ですね。

しかし・・・

 

ジャリジャリーンッ カンカカンッ  ガッシャーン

・・・お賽銭を放り投げるのだけはいただけません。

拝殿からの視点ですと、放り込、あるいは投げ込むその動作は決して褒められるものじゃない。
綺麗なものではありません。

騒音もひどいです。

 

これは通常に同じ方向を向いて自分の参拝に夢中になっている時は気にならないですが、いざ拝殿(いわば神様側からの視点)からの眺めになると、それはもう見てはおれない有様です。

 

ただ無造作にスッと、賽銭箱に入れるだけで済むコトなのに。
音を立てずに流し込むのが最良ですがそこまでしろとは言いません。

 

その一方で、お賽銭を投げ入れる行為そのものに自分の持ってる心や身体の穢れを祓い浄めるという解釈もあります。

どちらかというと仏教系になりますね。
お寺などでは「浄財」と書かれた賽銭箱があると思います。
浄財という言葉、あるいは喜んで捨てる喜捨、即ち「お布施」というのは浄財を喜んで捨てるという事で、浄財の浄はもともと「きれいなお金」であり、賽銭箱に投げ入れる行為のうちに効用があるということのようで。

仏教系となると修行的側面も出てきますので、こだわり、深い欲、そういったものを捨て去る意味もあるのでしょう。

そのあたりが混同されているとしたら、ある意味、日本らしいのかもしれません。

 

それでも、私としてはあまりよろしくないとは思いますけどね。

 

 

一度、拝殿にて、賽銭箱にジャラジャラ投げ入れられる騒音を聞いてみるとよいでせう。