舞台裏からお送りしますッ  PartⅡ

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失敗というのは・・・いいかよく聞けッ! 
真の失敗とはッ!
開拓の心を忘れ!困難に挑戦することに、無縁のところにいる者たちのことをいうのだッ!

このレースに失敗なんか存在しないッ!
存在するのは、冒険者だけだッ!

                 「ジョジョの奇妙な冒険」荒木比呂彦/集英社
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さてさてさて。
表題にもありますように今回は客席視点ではなく、参加者視点でお送ります。紆余曲折にして逡巡の末の、久々の発表会参戦。いつになく充実した発表会でした。地に足が着いていたというか、ド緊張もせず我ながらあまり浮足立ったところはなかったと思っています。ドえらいミスもやらかしてしまいましたが(汗)。

当日の朝。雨が降りそうな重い空の下をテクテクと会場へ向かいます。途中で「波乗りジョニー」さん(笑)を見つけたのでご挨拶。このクラス(というよりTAPグループが)、年々やることのハードルが高くなってきてやしませんか?と。こちらもそれに倣って趣向を凝らしてみた結果が変装&手品です。
会場入りしてまずは荷物チェック。これをしておかないと大変です。不安も一緒に詰め込んできてしまったような気がしつつ、カバンをあけて衣装や小道具を確認。万が一のことを考えて安全ピンと両面テープ、ハサミも持参している用意の良さ。このあたりは参加経験がある強みですね。

 
集合後、ほどなくロビーにて全体挨拶と諸先生方のコメント&アドバイス。そして片山さんの訓辞。真面目な意見もあれば笑いもありで、みなの気持ちをリラックスさせてくれようとする気遣いが有難いです。片山さんの話の中に長嶋茂雄のエピソードがありました。長嶋選手が大変なプレッシャーがかかるここ一番という時にホームランを打つ、打つことができるその秘訣は何か?ということで、
  
  

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「プレッシャーは誰にもありますよ。だけどそのプレッシャーが楽しいと感じた時、その人間はホンモノですよ」

                               長嶋茂雄

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プレッシャーを原動力に変えるその意志・意気があれば大丈夫ということです。
  

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全体挨拶も終わり、位置取りや諸々のチェックを経てゲネプロへと移行します。ここからはいわゆる「巻き」で進行が始まります(この言葉は映画業界からきているそうです)。スタッフのみなさんや先生方の本番が始まります。おかげ様で参加者はこれからの舞台のことに集中することができます。

その間に参加者は支度に取り掛かります。私もボチボチと開始です。スーツを着て、老人っぽく見えるよう顔にアイブロウでラインを引き、メガネをかけ、かつらをかぶり、ヒゲを着ける・・・変装です。さらにこのスーツの上にパーカーを着てタイパンツを履くので重装備です。かなり暑かったですね。メイクに関しては舞台メイクのコツをきーやん先生に訊いておけば良かったと後悔。どちらにしろ、私が誰か分からない感じになります。いや、なっていないと困る(苦笑)。

あれこれしているうちにゲネ開始。栄えある一番手のクラスである「JAZZ-03(MAKI先生)」に出演する人の早着替えの補助に行きます。軽く打ち合わせの後、舞台裾で待機しているのですが、「早着替え」は手伝う方もちょいと緊張するんですよね。舞台裾からJAZZ-03の舞台を観ているのですが、一番手だけあってノリが良かったです。この感じだと客席の温まりも良いだろうな・・・と。着替えの方はちょっとだけマズった感じもありましたが何とかセーフでした。サイドからのライトがまぶしくて対象者を見失ってしまったことと、入ってくる位置を間違ったことが原因です。

こんな具合に順々にゲネが進んでいきます。出番が多い人や出演の間が短い人はもうパリコレのモデルさながらの忙しさなので邪魔にならぬよう気を使います。一方、タコ部屋ことメンズの控室は一見、のんびりしたものです。だーらだら雑談してたり、思い出したように自主練に行ったり、曲を聴いていたりです。が、リラックスしているかというとそうでもない。皆どこか張りつめた感じがあります。決していつものスタジオにいる雰囲気ではありません。お隣の女性控室のようには話もあまり
続かない。控室にも舞台の音楽が流れるので進行の目安にしていたのですが、バレエのクラシック音楽が流れると緊張と気疲れからか何となく皆が眠そうになったりしているのが面白かったですね。

そろそろTAP(beg)にお呼びがかかるかな?という頃合いで舞台裾へ移動し、パーカー+スーツ+ベスト+カッター+インナーシャツ&タイパンツ+スラックスというフル装備で待機。TAP(beg)は4人のうち1人が直前の演目に出ているので超早着替えで途中参加しつつ、さらに出演中にまた早着替えをするという難度の高い技をやってのけてます。その一方、私の方がパーカーを脱ぐ&手袋をはめるのにちょいと手間取ってしまいまして、予定よりも出遅れてしまうという・・・・(汗)。先述のJAZZ03の時と同じような失敗で、舞台裾に入ってくる位置と段取りを間違えたのが原因です。距離があったとはいえ、練習ではほぼ上手く行っていたのに・・・と想定外のことに少々凹みながら控室へ戻りました。すぐさま次のHIPHOPの衣装に着替えつつ、アタマも切り替えです。

  

ちょっと練習してくるかとロビーの方へ。みなさん最後の悪あがき、いや最終チェックを入念に行っています。タイトルの「舞台裏からお送りします」という割に他クラスの描写がありませんが私自身も自分が気がかりになっているので思っている以上に気が回らないものです。ましてハードな上級クラスや掛け持ち多数の参加者は文字通り「殺気」だっているし、発表会の経験が浅かったり初めてな人は緊張や不安感を漂わせているし、先生方も進行の手伝いやらクラスの取りまとめやらチェックやらアドバイスやらですごく大変です。・・・ああ、うちのHIPHOPのクラスの某先生は高確率で行方不明でしたが・・・・(笑)。それはさておき、面白いのはストリート系とJAZZ・バレエ系で参加者の佇まいや緊張の仕方がけっこう違うんですよね。作品にかける意気込みは同じはずなのに。
  
  
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私は幸い、出番の間が空いていたので余裕がありました。空いていないと本当に大変です。逆に緊張などしているヒマがないくらいでしょう。
人それぞれに緊張や不安への対処は異なります。「失敗したらどうしよう?」「真っ白になりそう」「誰か何とかして~」などなど、多くは余計な想像力が不安を掻き立ててしまいます。私もそういう意味で、あまり他のクラスや人を見ないようにしているところもあります。そして、(良くない)緊張は伝染します。私も昔、一度伝染ったことがありまして・・・・・・。
  
  
そうこうしているうちにHIPHOP(BON先生)のゲネが始まりました。あまり緊張しているメンツもおらず、むしろ久しぶりすぎる私だけなものでしょうか。少々位置取りや立ち位置に不安があったものの、無事にクリア。ゲネ後、各人へBON先生から最後のチェックとアドバイスを受けました。この期に及んで練習中のような厳しさはありませんが、さすがにやや緊張が募ります。次は本番か・・・TAPの着替えのことも気にかかるし・・・・・・。
  

おっと、FINALEが近いんで着替えてこなイカンッ!と慌ててTAPの服装に着替えて、FINALEのゲネに立ちました。
♪じゃん じゃじゃ じゃじゃじゃーん じゃん じゃじゃ じゃじゃじゃーん  ちゃーららららーらららららー

「ああ、今回もクラス紹介が無いんだ・・・・・・(悲)」
嘆く理由は後述。

さて、これにてゲネが終了です。片山さんが「舞台裾に完全にハケるまで気を抜くな」と最後の全体アドバイス。来るべき時が来たって感じですね。
  

  
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「くすぶるな、燃えあがれ。」
                アントン・チェーホフ
                ロシアの劇作家。短編小説家。

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さらに続く。

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